ホーム>なぎなたの実技>トレーナーからのひとこと>

 

 今年の国体にトレーナーとして同行したところ、意外なことを聞きました。国体選手でトレーナールームに相談に来た選手は一日二十~三十名。そのうち半数近くの選手に見られたのが足の裏に水がたまってしまう、もしくはその水疱が破れてしまう症状です。その選手たちからよく話を聞くと国体前になって練習量が急に増えたということです。そこで今回は練習計画をたてる道場の先生や監督、選手に考えていただきたいと思いました。

武道全体において、練習の目的は心技体の強化といわれています。特に体力については段階を追って負荷を上げていくことによって怪我もしにくく、身体は徐々に反応し強化できます。練習の内容は決める先生とは別に練習の質(負荷)を調節する選手の智恵・知識が必要となります。

なぎなたの技術練習に関してトレーナーから話すことは少ないのですが障害予防の観点から二つお話をさせていただきます。

第一は演技競技における繰り返し動作です。どうしても同じ動きの繰り返しになり、足関節、膝関節、腰に疲労がたまります。試合当日に相当な痛みとなり、相談してくる選手が多く見受けられます。

第二は試合競技による踏み込み動作です。試合の練習というよりも踏み込み動作(試合中の踏み込みや、親指付根付近でのストップ動作)によりかかとの打撲もしくは水疱という症状がでてしまいます。これらの原因の一つには急激な練習量の増加が考えられます。この二点の対処法としては練習量を徐々に上げていく計画が大切です。身体が反応してくるには時間がかかるので、それを予測して計画を立てるようにしましょう。繰り返し動作が増えるにつれてストレッチの種類を増やし、時間をかけていくとよいでしょう。かかとを打ちつける回数が増えたときにはかかとをアイシングします。足裏に水疱ができやすい選手や皮が厚くなってくる選手は足の裏をヤスリや軽石で手入れし、皮を薄くしておくと負担が軽くなります。痛みとして症状にあらわれる前に対処していきましょう。これらを参考に今年も怪我の少ないなぎなたライフを充実させてください。

今回、国体に同行して感じたことは障害を最小限に食い止めようとする意識の高い選手が増えてきている事。今後のアフターケアーを聞きに来る監督が増えてきた事などです。今後も怪我の相談だけでなく、いろいろな話をしていきたいと思います。

メールアドレスが変わりました。今後もいろいろな質問をお寄せください。
tetsu-63@f8.dion.ne.jp

第二回世界なぎなた選手権大会の日本代表選手団にも、トレーナーが団員として入っています。トレーナーとは何をする人なのか?トレーナーの目を通しての具体的なスポーツ医学のお話をさせていただきます。
今後私たちの課題として、大会や合宿を通して皆さんとコミュニケーションを取っていき、トレーナーの役割を実際の場面でわかっていただくことが大切なことと感じています。

(財)全日本なぎなた連盟トレーナー  佐藤 哲守


スポーツアイシング  大修館書店 山本利春
トレーニング科学ハンドブック 朝倉書店 トレーニング科学 研究会
ウィダースポーツニュートリションバイブル  森永製菓健康事業部  森永健康&フィットネスリサーチセンター
スポーツトレーナーマニュアル  南江堂 武藤芳照 
スポーツ活動中の熱中症予防 大塚製薬株式会社 (財)日本体育協会 
ボディーケアブック森永製菓健康事業部  森永健康&フィットネスリサーチセンター
役に立つスポーツと健康の知識  青山社      南谷和利
測定と評価  BookHouseHD 山本利春