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 大会のとき、踏み込み動作でかかとの痛みを訴える人が後を立ちません。いわゆるかかとの打撲。 打撲を繰り返した結果、歩くこともできなくなってしまうことがあります、そこで今回はかかとの打撲についての応急処置と その後の対処方法を紹介しましょう。

遠征先で床の硬さが変わったり、大会会場でいつもより前へ踏み込み、かかとの設置位置が変わったりと原因は様々ですが、 応急処置としてはRICE処置(安静・冷却・圧迫・拳上)がベストです。痛みが出たことは選手本人にしかわかりません。そのため監督には説明しにくく 「練習が終わってから、もしくは、家に帰ってから冷やせばいい。」と考えてしまいがちです。 しかし、応急処置は早ければ早いほど効果をあげます。(5~10分以内にスタートするのが望ましい)

道場などでは安静・拳上はしにくいものです。完全に練習を休むことや横になって足を椅子の上におき、氷嚢を包帯などで縛って圧迫するのは 気まずい状況もあるでしょう。もし、無理であるならば、上半身だけでの素振り等に留めておくのがよいでしょう。 最低限の応急処置を考えて、道場の隅に発泡スチロールの箱に入れた氷とバンテージ(伸縮性包帯)ビニール袋は用意しておきましょう。 打撲のほかにも捻挫、脱臼、肉離れ、ぎっくり腰や慢性的な痛みにも対応できます。

約20分のアイシングを2時間おきに2~3日続けると効果的です。それ以降はシップ薬や塗り薬を使っていきましょう。 2週間たっても痛みが激しい場合は、疲労骨折を疑って整形外科での診察をお薦めします。


練習を再開するとき、痛みを再発させないために患部を保護するための方法を3つ紹介しましょう。

ヒールカップというゴム状のかかとパットなどをサポータと一緒につける方法があります。また、魚の目用のドーナッツ形をしたパッドを テーピングなどで貼り付けるのもよいでしょう。3つ目は、テーピングでかかとの脂肪を左右から手繰り寄せる方法などがあります。 練習は徐々に踏み込み動作をレベルアップさせて、練習後のアイシングだけは継続して行ないましょう。

これらの対処方法を行なうと同時に、原因を追求することが大切です。練習環境の変化と同時に、次のようなこともチェックしてみましょう。

一、 外反母趾や偏平足による足部の負担はないか。
二、 足底やアキレス腱の柔軟性低下はないか。
三、 生理不順はないか。(女性は上記により骨が弱くなっている)
四、 踏み込み方の変化はないか。(足の上げ方や向きにも注意)

これらのことを考えながら、応急処置を実践してみましょう。
足裏のマッサージ サランラップのようなもので巻きつけるのもよいが、周囲が気になる アイシングしながらの素振り練習

第二回世界なぎなた選手権大会の日本代表選手団にも、トレーナーが団員として入っています。トレーナーとは何をする人なのか?トレーナーの目を通しての具体的なスポーツ医学のお話をさせていただきます。
今後私たちの課題として、大会や合宿を通して皆さんとコミュニケーションを取っていき、トレーナーの役割を実際の場面でわかっていただくことが大切なことと感じています。

(財)全日本なぎなた連盟トレーナー  佐藤 哲守


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